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ラグマットの豆知識

キリムとは

キリムとは、中東諸国などで広く生産されているつづれ織りの敷物のことを言い、ラグマットではアジアンラグ・オリエンタルラグなどでそれを模ったものがよく見られます。イランやトルコなどでは「キリム」のほかに「ギリム」と呼ばれることもあり、またコーカサス地方のアゼルバイジャンでは「パラス」、タジキスタンでは「タワーギン」などと呼ばれます。敷物としては薄く、裏と表が同じ手織り製の敷物として、日本でも広く愛用されています。

最近ではウール製のキリムが主流となりつつあり、インテリアラグとしても注目を集めています。価格としてはやはり少々高価になりがちなものではありますが、その独特の風合いから多くの人気を集めています。

ヘリンボーンとは

ヘリンボーン(herringbone)は「ニシンの骨」という意味であり、糸が規則的に斜めに交わった織り方のことを言います。その形状がニシンの骨に似ていることからヘリンボーンと呼ばれていますが、日本では「杉綾(すぎあや)」とも呼ばれ、これも見た目が杉の葉に似ていることからこう呼ばれています。シンプルで美しく、強度・デザイン性ともに洗練された格調高い印象を受けます。

ヘリンボーンは、ラグマットやカーペットだけの素材としてではなく、ツイードのジャケットなどで採用されているのもお馴染みです。また、ワークウエアに採用される素材としても知られています。規則的に線が斜めに交っていることから、「ヘリンボーンストライプ」と呼ばれることもあります。

ゴブラン織りとは

ゴブラン織りとは、フランス・パリ出身のジャン・ゴブラン氏によって発明されたつづれ織りのことです。中世ヨーロッパで生まれたこの織り方は非常に繊細で美しい描写を可能とし、その美しさ、気品の高さ、華麗さから王族や貴族に愛され、ベルサイユ宮殿などでも公式に使用されていました。中でも11世紀に織られたバイユーのタペストリーは、ゴブラン織りの代表作としてもっとも有名です。

タペストリークッションやカーペット、ラグマットなどの室内装飾をはじめとし、最近では衣料やバッグといったファッション分野にも積極的に取り入れられ、ゴブラン織りがより身近なものとなりました。世界中にその愛好者が数多く、日本でも既に馴染みの深いものであると言えるでしょう。

シェニール織りとは

シェニールはフランス語で毛虫を指す言葉であり、その言葉通り毛虫の毛のようなモール状の糸(シェニールヤーン)によって織られます。シェニール織りは、明治8年頃にスコットランドから日本へと伝来して国産化され、明治10年より国内において本格生産されるようになりました。ヨーロッパの伝統工芸として歴史あるこの織り方は日本でも愛好者が多く、ハンカチやタオルといった身近なところでも活用されています。

もちろんラグマットでもしばしば利用され、その温もりある独特の風合いから、クラシックな柄からポップな柄まで幅広く活用される手法であると言えます。日本ではシェニール織りを「再織り」と呼ぶこともあり、その名の通り一度編んだものを断裁して再度柄合わせをしながら織り込みます。

シャギーとは

「シャギーラグ」などと呼ばれるこの「シャギー」とは、JIS用語でパイルの長さが30mm以上のものを言います。モール状のパイルによって形作られるこのシャギーは、その個性的な形状と感触が印象的です。ムダ毛(遊び毛)も少なく非常に吸湿性が高い点がこのシャギーの特徴と言えるでしょう。

また、通気性に優れているため夏場も涼しい素材である一方、繊維の一つ一つが空洞を帯びているため熱伝導率が低く、保温性も高いため、「夏は涼しく冬は暖かい」という実用的な性質もシャギーの魅力の一つであると言えます。くわえてその可愛らしくポップな印象が近年人気を集めており、今では数多くのカラーが販売されています。ラグマットとして人気の高いものの一つであると言えるでしょう。

不織布とは

不職布とは文字通り繊維を織らずに絡み合わせたものを言い、JIS用語として「製織しないで各種の方法によって、繊維をシート状にした布」を意味します。たとえば繊維同士を接着剤で結合させたり、また繊維を過熱・加圧などといった手法で結合させたりしたものがこれにあたり、カーペットやラグマットのほか包装資材やキルト綿、しっぷ基材やガーゼ、おしぼり、両面テープや生理用品など、あらゆるシーンにおいて応用されている技術です。

製法としては乾式法、湿式法、スパンボンド法、メルトブロー法から成るフリース形成法と、サーマルボンド法、ケミカルボンド法、ニードルパンチ法、スパンレース法(水流絡合法)、ステッチボンド法、スチームジェット法から成るフリース結合法があります。

レーヨンとは

レーヨンとは絹に似せて作った再生繊維のことで、ビスコース法により製造された再生セルロースを主成分とした繊維です。服飾などでも幅広く活用され、光沢のある美しい外観と柔らかくなめらかな肌触りが特徴的です。完全に人工的に精製されるものであるにも関わらず、その高級感溢れる素材感から最近では高級素材として扱われることが多く、静電気を起こしにくいため日常の中に取り入れやすい素材として認識されています。

1855年にはシャルドネにより特許が取得されていますが、きわめて燃えやすく、また強度が低いといった問題点から製造が禁止されるなどの紆余曲折を経ながら、現在では燃えにくく一定の強度を保ったものが開発されるようになりました。